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生きることに責任はあるのか―現象学的倫理学への試み

著者名池田喬(共編著)
出版社弘前大学出版局
出版年2012年

生きることに責任が求められることなど、あるのだろうか。
日々の生活に追われるなかで、思い浮かぶことのない問いであろう。しかし、この問いを私たちから投げかけうる人びとがいる。哲学者のことである。本書で は、とりわけエドムント・フッサールに始まる「現象学運動」を形作った哲学者たちに、〈生と責任〉をめぐる倫理学的思考の消息をたずねた。
その名を連ねれば、フッサールはもちろん、マックス・シェーラーやマルティン・ハイデガーである。つづいて、彼らのドイツ現象学を吸収したモーリス・メ ルロ=ポンティやエマニュエル・レヴィナスといったフランスの現象学者たち。これら二つの現象学から多くを学んだ日本の哲学者――西田幾太郎、田辺元、和 辻哲郎、三木清、九鬼周造も…である。
本書を読まれるみなさんに、彼らの現象学的倫理学がそれぞれに輝き、一つの星座を織りなして見えたなら、本書の執筆者一同、これ以上の喜びはない。

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