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『道徳と宗教の二つの源泉』アンリ・ベルクソン著

著者名合田正人(共訳)
出版社筑摩書房
出版年2015年

この本の内容

科学的知見が急発展をとげる20世紀初頭にあって、新しい認識論を提唱しつづけたベルクソン。その主要著作4冊のうち、哲学的遺作ともいうべき本書は、これまでの思考をふまえた上で、道徳と社会を「閉じたもの」と「開かれたもの」に、宗教を「静的宗教」と「動的宗教」に分け、個人から生まれ出たエネルギーが人類全体への倫理的・宗教的行為へと向かう、真の神秘主義の可能性を問う。産業至上主義の世界が第二次大戦へと進んでいく時代の、強い危機感のなかで、アクチュアルな意識をもって執筆された著作。

目次

第1章 道徳的責務(社会秩序と自然秩序
社会のなかの個人 ほか)
第2章 静的宗教(理性的存在における不条理について
作話機能 ほか)
第3章 動的宗教(宗教という語の二つの意味
なぜ宗教という同じ語を使うのか? ほか)
第4章 最後の指摘 機械主義と神秘主義(閉じた諸社会と開かれた社会
自然的なものの存続 ほか)

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