7月31日 シンポジウム「リズム」開催のお知らせ
Event
来る7月31日(日)に、2016年度最初のシンポジウム「リズム」を開催することになりましたので、ここにご案内させていただきます。
今回のシンポジウムでは、「リズム」をテーマとして扱います。「リズム」とそれに付随する諸観念が古来、哲学、言語学、修辞学、詩学等で重要な役割を演じてきたことは周知の通りですが、その重要性は現代哲学においても変わることなく、特にエマニュエル・レヴィナス、アンリ・マルディネ、ジャック・ガレリなど現象学に着想を得た哲学者たちにおいて、刺戟的な分析がリズムをめぐって展開されています。また、『リズムの本質について』の著者クラーゲスも「現象学」という語を用いていますし、「リズム分析」なる方法を提起したバシュラールも独特な意味を込めて「現象学」という語を使っています。今回は、ゲストとして、姜丹丹氏(上海交通大学、国際哲学コレージュ)と、村上靖彦氏(大阪大学人間科学研究科)、小倉拓也氏(大阪大学未来戦略機構)をお迎えし、主著の邦訳もなく、日本では未だ知られざる哲学者にとどまっているアンリ・マルディネの思想を中心に、「リズム」なるものの豊かな領野に踏みこんでみたいと思っております。
シンポジウム「リズム」
イントロダクション 13:00-13:30
合田正人(明治大学)「現代哲学とリズム論――クラーゲス、バシュラールからの系譜概観――」
講演1 13:30-14:30
姜丹丹(上海交通大学、国際哲学コレージュ)「マルディネにおけるリズムと発生の問題――文化横断的対話の視点から――」(仏語、通訳あり)
講演2 14:30-15:15
村上靖彦(大阪大学)「現象とは何か――サルトル、レヴィナス、マルディネから――」
トーク・セッション 15:30-16:45
小倉拓也(大阪大学)×村上靖彦(大阪大学)×合田正人(明治大学)
「アンリ・マルディネ――美と狂気の現象学――をめぐって」
全体討議 16:45-17:30
日時:2016年7月31日(日)
場所:明治大学 駿河台キャンパス アカデミー・コモン 2階A5-6会議室
(千代田区神田駿河台1-1)
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/campus.html
使用言語:日本語、仏語(通訳あり)
参加自由、予約不要
主催・問い合わせ:
「現象学の異境的展開」事務局:ikyo@meiji.ac.jp
池田喬(文学部准教授)、合田正人(文学部教授)、志野好伸(文学部准教授)