7月31日レポート:シンポジウム「リズム」
Report
7月31日、姜丹丹氏、村上靖彦氏、小倉拓也氏をゲストに迎え、「リズム」と題したシンポジウムを開催した。 メイン・テーマは「リズム」であったが、各セクションのタイトルが示すとおり、今回のシンポジウムの大きな目的は、フランスの哲学者アンリ・マルディネ(1912-2013)の思想を紹介・再検討することにあった。2009年の時点で、村上靖彦氏は、マルディネの文章(翻訳は塩飽耕規氏)についての解題で、「10年ほど前、フランスで提出されるすべての哲学系の博士論文でマルディネが引用されているという冗談があった」ことを紹介しているが(『現代思想』十二月臨時増刊号総特集=フッサール、v…