7月4日レポート:オープニング・シンポジウム 現象学にとって異境とは何か
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2015年7月4日、明治大学和泉キャンパス図書館ホールで、オープニング・シンポジウム「現象学にとって異境とは何か」が開催されました。小雨が混じるなか、明治大学の学部生から、遠くから足を運んでくださった現象学の専門家まで、参加者は50名を超えました。私たちのプロジェクトへの関心は決して小さくはないことがわかり、強く勇気づけられました。 シンポジウムは、研究代表者の合田正人によるプロジェクトの説明で幕を開け、次に、池田喬、合田正人、志野好伸の三人の研究推進者がアメリカ、中国、日本での現象学の展開について報告し、さらに、田口茂氏(北海道大学准教授)と中島隆博…
4月29日レポート:第1回講演会 現象学・技術・宗教
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朋あり遠方より来たる。パリ第十大学教授フランソワ=ダヴィッド・セバー氏、リール第二大学准教授ドーク・ザビュニャン氏、哲学博士号を持つ新進作家でザビュニャン氏のパートナーでもあるエルザ・ボワイエ氏の三氏が偶々同時期に日本に滞在することとなった。いずれも、研究代表者合田の親友である。 セバー氏については、氏の博士論文『限界の試練』(法政大学出版局)を何と十年かけて訳出した。訳が完成したのはちょうど二〇一二年のパリ長期滞在期で、セバー氏には細部について様々なご教示を頂いた。ザビュニャン氏と出会ったのは2014年に大阪大学で開催された第二回ドゥルー…