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リポート:クロージングシンポジウム「哲学はどこへ」
3年間にわたって企画された「現象学の異境的展開」のクロージングシンポジウム「哲学はどこへ――現象学の展開」がおよそ40名の参加者を得て、3月14日に行われた。
(左から合田、美濃部、志野)
シンポジウム前半では、明治大学から合田、美濃部、志野の3名がそれぞれ「Le premier venuとは誰か――パシェ、レヴィナス、ジラール」「フィヒテ1804年の『知識学』における現象概念」「直観と直覚――西田幾多郎と牟宗三」のタイトルで発表を行った。
合田は、ピエール・パシェのボードレール論のタイトル、Le premier venuには、「最初に訪れた者、最初に出会った者」、そして「任意の者」「凡庸な者」といった意味があることを手がかりに、他者や民主主義の問題に説き及んだ。パシェによれば、ボードレールの用いるle premier venuは犠牲と結びつけられているが、パシェが強く影響を受けたジラールは犠牲をミメーシスの観点から論じていた。すなわち、犠牲は「似たもの」ゆえに偶然的に選ばれるものであり、そこに民主主義の孕む暴力の問題が浮上する。そ... -
3月17日クロージングシンポジウム「哲学はどこへ―現象学の展開」開催のお知らせ
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1月21日、22日講演会「イスラーム思想と現象学」開催のお知らせ
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